LaTexによる数式の書き方【MathJax編】プラグイン無し

2020年12月30日

きっと私のように「ブログで最近数式を書く機会が増えた!」という方には LaTex を使うのがオススメです。でも「やたらめったにプラグインを入れたくないっ!」と思っている方にはプラグインを使わずにLaTexを導入するMathJaxの設定を行いましょう。

ここではMathJaxの設定方法とLaTexでよく使う数式の表現方法をまとめてみました。

LaTexを使う際のMathJaxの設定

LaTexを使うためには、まず次のJavaScriptのコードをLaTexを使うページのhtmlのhead内に書き込みましょう。

wordpressでのhead内へのJavaScriptの書き方はこちらです。
各投稿ページのheadにJavaScriptやCSSを記載!

<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/mathjax/2.7.5/MathJax.js?config=TeX-AMS_CHTML" type="text/javascript">    
	MathJax.Hub.Config({
		HTML: ["input/TeX","output/HTML-CSS"],
		TeX: {
				Macros: {
					bm: ["\\boldsymbol{#1}", 1]},
					extensions: ["AMSmath.js","AMSsymbols.js","color.js"],
					equationNumbers: { autoNumber: "AMS" } },
		extensions: ["tex2jax.js"],
		jax: ["input/TeX","output/HTML-CSS"],
		tex2jax: { inlineMath: [ ['$','$'], ["\\(","\\)"] ],
					displayMath: [ ['$$','$$']], 
					processEscapes: true },
		"HTML-CSS": { availableFonts: ["TeX"],
					linebreaks: { automatic: true } }
	});
</script>

このJavaScriptで色々細かな設定もできますがとりあえず基本の設定はこれで完了です。

 

インライン数式モード

インライン数式モードでは文章内に数式を埋め込むことができます。

書き方

次の書式で数式を表示します。

囲む記号 記入例 表示例
\$ \$ $x^2$ $x^2$
¥( ¥) \(x^3\) \(x^3\)

ディスプレイ数式モード

ディスプレイ数式モードでは数式を画面中央に表示して、数式に番号を割り振ってくれます。

書き方

次の書式で数式を表示します。

囲む文字列
(先頭と終端) 
記入例 表示例

\begin{equation}
\end{equation}

\begin{equation}
x^2 + 3
\end{equation}
\begin{equation}
x^2+3
\end{equation}
\begin{eqnarray}
\end{eqnarray}
\begin{eqnarray}
x^3 + 4
\end{eqnarray}
\begin{eqnarray}
x^3 + 4
\end{eqnarray}

番号の付き方の違い

equationで複数行の場合、番号は一つだけ割り振られます。

\begin{equation}
x^3 \\
x^5
\end{equation}

eqnarrayで複数行の場合、全ての行に番号が割り振られます。

\begin{eqnarray}
x^2 \\
x^4
\end{eqnarray}

 

LaTexで表示する文字・記号

記号

書き方 LaTex表示
\leq $\leq$
\geq $\geq$
\sim
(後ろに要半角スペース)
$\sim$
\hat{a} $\hat{a}$
\bar{a} $\bar{a}$
\tilde{a} $\tilde{a}$
\leftarrow $\leftarrow$
\rightarrow $\rightarrow$
\longleftarrow $\longleftarrow$
\longrightarrow $\longrightarrow$
\times $\times$
\div $\div$
\neq $\neq$
\ (¥記号とスペース) 一文字分のスペース
\therefore $\therefore$
\because $\because$
\infty $\infty$

ギリシャ文字

小文字 大文字
書き方 LaTex表示 書き方 LaTex表示
\lambda $\lambda$ \Lambda $\Lambda$
\chi $\chi$ X $X$
\alpha $\alpha$ A $A$
\beta $\beta$ B $B$
\gamma $\gamma$ \Gamma $\Gamma$
\sigma $\sigma$ \Sigma $\Sigma$
\theta $\theta$ \Theta $\Theta$
\mu $\mu$ \M $M$
\pi $\pi$ \Pi $\Pi$
\zeta $\zeta$ Z $Z$

級数の記号$\Sigma$(シグマ)

級数の時に使う記号は、ギリシャ文字とは違い\sum_{}^{}を使います。

書き方

\begin{equation*} または \begin{eqnarray*}
y = \sum_{i=1}^{z}x
\end{
equation*} または \end{eqnarray*}

【LaTex表示】
\begin{equation*}
y = \sum_{i=1}^{z}x
\end{equation*}

積分の記号$\int$(インテグラル記号)

積分記号(インテグラル記号)は、\int_{}^{}を用います。

書き方

\begin{equation*} または \begin{eqnarray*}
y = \int_{a}^{b}x
\end{
equation*} または \end{eqnarray*}

【LaTex表示】
\begin{equation*}
y = \int_{a}^{b}x
\end{equation*}

ルート

ルートを書く際には\sqrt{}を使います。

書き方

$\sqrt{2}$

【LaTex表示】
$\sqrt{2}$

ネイピア数

ネイピア数を書く際は\mathrm{e}で表現します。

書き方

$\mathrm{e}^{x}$

【LaTex表示】
$\mathrm{e}^{x}$

絶対値(ノルム)

絶対値は|x|か\|x\|を使います。

書き方

L1ノルム |x|
L2ノルム \|x\|

【LaTex表示】
L1ノルム $|x|$
L2ノルム $\|x\|$

LaTexで表示する数式

分数

分数を書く際には\frac{}{}を使います。

書き方

$x=\frac{a}{b}$

【LaTex表示】
$x=\frac{a}{b}$

対数

対数を書く際には\logまたは\lnを使います。

書き方

$\log_2 x$
$\log x$
$\ln x$

※\log、\lnの次に続く記号(ここではx)の間には半角スペースが必要

【LaTex表示】
$\log_2 x$
$\log x$
$\ln x$

行列

書き方

要素のみ
\begin{matrix}
a & b \\
c & d \\
\end{matrix}

括弧つき
\begin{pmatrix}
a & b & c \\
d & e & f \\
g & h & i
\end{pmatrix}

【LaTex表示】
要素のみ
\begin{matrix}
a & b \\
c & d \\
\end{matrix}
括弧つき
\begin{pmatrix}
a & b & c \\
d & e & f \\
g & h & i
\end{pmatrix}

偏微分

書き方

$\partial x$
または
$\frac{\partial Y}{\partial X}$

【LaTex表示】
$\partial x$
または
$\frac{\partial Y}{\partial X}$

LaTexの便利な書式

改行

数式の末尾に \\ を書きます。

数式に番号を付けない

nonumber

行の終わりに\nonumberを記述します (eqnarray環境のみ) 。

書き方

\begin{eqnarray}
2x_1 + x_2 & = & 5 \nonumber \\
\end{eqnarray}

【LaTex表示】
\begin{eqnarray}
2x_1 + x_2 & = & 5 \nonumber \
\end{eqnarray}

notag

行の終わりに\notagをつけます (eqnarray環境のみ) 。

書き方

\begin{eqnarray}
3x_1 + x_2 & = & 5 \notag \\
\end{eqnarray}

【LaTex表示】
\begin{eqnarray}
3x_1 + x_2 & = & 5 \notag \\
\end{eqnarray}

*(アスタリスク)

LaTex記述時にequationeqnarrayの末尾にアスタリスクを付けます。

書き方

\begin{equation*}
6x_1 + x_2 = 8
\end{equation*}

または
\begin{eqnarray*}
5x_1 + x_2 = 3
\end{eqnarray*}

【LaTex表示】
\begin{equation*}
6x_1 + x_2 = 8
\end{equation*}
または
\begin{eqnarray*}
5x_1 + x_2 = 3
\end{eqnarray*}

数式の番号を指定する

tagにより数式に好きな番号を割り振ります。

書き方

\begin{equation}
f(x) = ax^2 + bx + c \tag{1.2.3}
\end{equation}

【LaTex表示】
\begin{equation}
f(x) = ax^2 + bx + c \tag{1.2.3}
\end{equation}

カッコの大きさを自動調整

\{または\}の前に\leftまたは\rightを付けて\left\{または\right\}と書くことによりカッコの大きさが式の大きさに適応されます。

書き方

\begin{equation*}
f(x) = \frac{1}{\sqrt{2\pi}\sigma}exp\left\{-\frac{(x-\mu)^2}{2\sigma^2}\right\}
\end{equation*}

【LaTex表示】
\begin{equation*}
f(x) = \frac{1}{\sqrt{2\pi}\sigma}exp\left\{-\frac{(x-\mu)^2}{2\sigma^2}\right\}
\end{equation*}

ちなみに\leftと\rightが無いとこんな表示になります。

【LaTex表示】
\begin{equation*}
f(x) = \frac{1}{\sqrt{2\pi}\sigma}exp\{-\frac{(x-\mu)^2}{2\sigma^2}\}
\end{equation*}

指定した位置で式を揃える

“& &"を使うことで上下で指定の位置に揃える事ができます。eqnarray内(equationでは出来ません)で上下で式を揃えたい場合に行います。

ここではイコール(=)を上下で揃えてみます。

書き方

\begin{eqnarray*}
2x_1 + x_2 & = & 5 \\
2x_2 & = & 2
\end{eqnarray*}

【LaTex表示】
\begin{eqnarray*}
2x_1 + x_2  & = &  5 \\
2x_2  & = &  2
\end{eqnarray*}

左揃えの場合

この"&&"を各行の一番左(行頭)に配置すると左揃えになります(正しいやり方かどうかわかりませんが😅)。

書き方

\begin{eqnarray*}
&&2x_1 + x_2   =   5 \\
&&2x_2   =   2
\end{eqnarray*}

【LaTex表示】
\begin{eqnarray*}
&&2x_1 + x_2   =   5 \\
&&2x_2   =   2
\end{eqnarray*}

右揃えの場合

左揃えと同様に右揃えの場合は、各行の一番右端(行末)に"&&"を配置すると右揃えになります。

書き方

\begin{eqnarray*}
2x_1 + x_2 = 3 &&\\
2x_2 = 21 &&
\end{eqnarray*}

【LaTex表示】
\begin{eqnarray*}
2x_1 + x_2   =   3 &&\\
2x_2   =   21 &&
\end{eqnarray*}

色付け

色付けする場合は次の書式の通りです。


書き方 LaTex表示
\color{red} $\color{red}赤$
\color{blue} $\color{blue}青$
\color{yellow} $\color{yellow}黄$
\color{magenta} $\color{magenta}紫$
\color{white} $\color{white}白$ (背景黒にしてます)
\color{black} $\color{black}黒$

部分的に色付けをする場合は、指定した色の後に黒を指定するようにしてください。

例)

書き方
$ここに\color{red}赤色\color{black}をつけています$

Latex表示
$ここに\color{red}赤色\color{black}をつけています$

上付き文字

上付き文字の記述には"^"の記号を使います。

書き方

x^2
y^{2x}

【LaTex表示】
$x^2$
$ y^{2x} $

下付き文字(前後)

下付き文字の記述には"_"を使います。また前に記述する場合は"{}_"を記述します。

書き方

{}_nC_r

【LaTex表示】
${}_nC_r$

式が表示されない時に疑ってみる事

wordpressで文章を書いているとき普段どうしてもビジュアルモードで書いてしまいます。その為、式や記号をそのまま張り付けた時に変なタグも一緒に張り付いたりしても気づかないことがあります。特に<span>とか。

なのでもし式が表示されない時はテキストモードにしてタグが挿入されていないか確認してみることが大切です。

また書式の中にスペースが入っていることもあるので、その点についても注意して確認してください。

統計

Posted by Bright_Noah